第9回『小児の在宅医療を考える会』質問回答

6月8日に開催いたしました第9回小児の在宅医療を考える会にて、皆様から多くのご質問を頂きました。誠にありがとうございました。当日回答することができなかったご質問の一部に回答をさせて頂きました。追加でご質問等、ございましたらご連絡ください。

 

Q:貴重なお話をありがとうございます。小児専門の訪問看護師をしております。質問です。ヘレンさんは、呼吸器装着児も預かっていますか?医療的ケア児の受け入れが徐々に広がってきておりますが、呼吸器装着児については、まだまだ親の付き添いが必要で、ここにも課題を感じております。

 

A:はい、預かっております。7年前の1園目開設の際に比べて呼吸器児の入園希望数が増えてきている印象です。

 

Q:現場支援者は、各自治体の関係者に対してどのように行動して行けばよいとお考えでしょうか?

 

A:保護者が現実的に何に困っており、どういう制度や仕組みがあればその環境が打破できるかを、エビデンスを元に説明することから始まるかと思います。また、意欲のある自治体(または担当者)かどうかを見極めることも必要です。意欲のある、もしくは障害児のために何とかしたいと思っている役人は少なからずおりますので、その人を探し続けることが重要です。逆にやる気のない役人に色々相談したりお願いしても、暖簾に腕押しになってしまうケースが多いです。

 

Q:放課後デイで看護師をしています。医療的ケア児を受け入れる為に多くの施設に看護師が必要になると思いますが、小児科経験のない看護師が医療的ケア児の対応をするには、現場での小児看護の教育が必須になると感じています。また、相談支援員が医療従事者ではなく、なかなかその機能がはたされることが難しいのではないかと感じています。福祉現場の小児看護師や相談員が教育を受けられ、医療的ケア児を抱えるご家族の支えとして機能できるような仕組みができたら良いなと思います。

 

A:おっしゃるように医療的ケアが必要なお子さんのお預かりを広げるためには、研修の実施は必要になるかと思います。また、学びの機会の他に、現場で困った時に気軽に相談できる場の確保や、同業者との連携、緊急時のマニュアルを整えておくなどの体制を構築することも、スタッフの安心感に繋がる重要な取り組みにになるかと思います。また、お子さんをお預かりする現場が全てを担うのではなく、様々な分野の関係者がチームとして手を組み、お子さんをサポートする仕組みが作られていくことも期待しています。

 

Q:貴重なお話ありがとうございました。私は、富山県で医療型通所事業所・入所施設で児童指導員として働いています。日々、本当に大好きな患者さんに癒されて救われて楽しく働いています。家族と関わる中で、もっとお母さんも楽に生きれるようになって欲しい。そしたら本人もきっともっと幸せだろうと思っていました。まだまだ勉強不足を痛感している中で、今後も日々精進していこうと思っています。コロナが落ち着いたら、ぜひヘレンさんに見学に行きたいです。ありがとうございました。

 

A:とても素晴らしい心意気で、エネルギーをいただきました。ありがとうございます!現在ヘレンは視察の受け入れを行っておりませんが、事業概要等であれば森下から解説することができますので、適宜ご用命ください。

Q:医ケア児への理解的なソフト面の整備はどのようにおかんがえでしょうか。

 

A:当事者や支援者が情報発信をしていくことが大切だと考えています。